劣等感と差別的価値観

7月初旬の大規模リニューアル後、初めての投稿になります。リニューアルに伴い、「道」をモチーフとしたテンプレートから、「光」をモチーフとするテンプレートに変更しました(まぶしいようでしたら、おゆるしください)。差別克服の困難な道に小さな光明を見出したいとの趣旨からであります。 さて、差別を思考する営為を導く「差別的思考回路」は思春期…
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「差別的思考回路」の形成

ピアジェ発達段階論によれば、12歳以降の「形式的操作段階」に入ると、人は形式的・抽象的思考操作がができるようになるといいます。つまり、これ以降本格的な「思考」と呼べる知的営為が可能となるわけですが、差別学習の観点からみれば、12歳以降はまさに差別を思考することができるようになる年代ということになります。 このような差別を思考する営…
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「差別学習」の第一歩

誕生してから乳幼児の間はまだ差別するということを知らない人類が差別行為の第一歩を踏み出すのは何歳頃でしょうか。そうした観点からの本格的な研究自体があまり行なわれていないため断言はできませんが、自身の経験を加味した推定によれば、おおむね7~8歳頃には早くも差別行為の芽が生じるように思われます。 その点、ピアジェ発達理論によれば、人間…
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「差別学習」の最原点

差別行為の基層には、事物を識別するという認知機能があります。事物の識別という認知機能は、人類以外の動物にも備わっているようですが、人類の場合は、識別した事物に価値の優劣を付けるという思考操作が加わります。このような価値序列化は人間の持つ「高等知能」の作用と考えられていますが、そのことがあだとなって、差別行為という人間特有の問題行動が発生…
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「差別学習」の研究

2018年は人が差別的価値観をいつどのようにして体得していくのかという大問題を課題とするという趣旨のことを宣言していながら、実行できませんでした。言い訳をすれば、体調や身内の不幸などいろいろありますが、書き連ねることは避けます。当ブログ自体の更新が大幅に滞っている中で、今年こそは課題の実行をなどと宣言することもできません。 とはい…
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「多様性」と「反差別」

近年、「多様性」(diversity)という用語をよく耳にするようになりました。政治家や政府の政策上にもこのような用語が散見されます。その意味するところは文脈により多少異なりますが、最大公約数的には、人の採用や人事構成に際して、特定のカテゴリーに属する人に偏向せず、様々なカテゴリーに属する人をバランスよく配置すべきとする準則を指すようで…
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「内面美」のミスコン?

TBSの報道によると、アメリカで100年近い伝統を持つミスコン「ミス・アメリカ」が、水着審査を廃止すると発表したそうです。水着審査に代えて、リーダーシップや知性など、より内面の美しさを重視するとのこと。理由として、ハリウッドから広がった反セクハラ運動「#Me Too」の影響もあると説明されています。 当ブログでは、容姿差別こそ差別…
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レイシストとは何か

アメリカで数々の差別的言動を繰り返す「差別王」トランプ大統領が誕生して以来、レイシスト(racist)という単語がクローズアップされています。この語は日本では「人種差別主義者」が定訳とされています。 たしかにracistの語源であるraceは「人種」ですから、それに何らかの主義を示す語尾‐ismを付けてracismとすれば「人種差…
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究極の反差別実践訓

前回、三つの反差別実践訓と題して、「キノコの法則」・「全盲の倫理」・「白紙の倫理」の三つを箇条書き的にお伝えしたが、最後に究極の反差別実践訓を一つ追加しておきたい。 ○引き寄せの倫理 差別を他人事として自分自身から遠ざけて考えるのではなく、自分自身を差別される他人に置き換え、自分自身が差別される立場であったらどうか、と我が身に引…
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三つの反差別実践訓

「差別王」トランプ米大統領が登場し、様々な物議が引き起こされている中、発信すべき事柄は多いにもかかわらず、管理人の体調の問題から、今年に入って当ブログの更新頻度が低下してしまっており、心苦しい。しかし当面、更新頻度の回復は望めず、また暫く更新が休止することを見込み、まとめ的な意味で当ブログの柱でもある三つの反差別実践訓について列記してお…
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「キノコの法則」を推奨

先日、アメリカのCNNが興味深くもショックな研究結果について報道した。それはインターネットを通じて、米国人(と思われるが、報道では明示されず)950人に、対象として選ばれた黒人男性と白人男性の体重や身長、力強さ、体格を評価してもらうという米心理学会による調査。 それによると、実際は対象の黒人男性も白人男性も同じ大きさだったにもかか…
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実はアメリカ的な

就任して一月もたたないうちに差別的な入禁政策を断行して混乱と抗議を招いているトランプ大統領であるが、批判の中によく見られるフレーズ「アメリカ的でない」には、やや疑問を覚える。歴史的に見ればむしろ、こうした差別的入禁政策は「アメリカ的」とも言えるからである。 実際、アメリカ合衆国独立直後の1790年に制定された帰化法では、帰化可能な…
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今年を振り返って

まだいくらか日を残す今年は、差別克服の視点から注目すべき様々な出来事が起きた一年だった。最大級は7月の障碍者施設襲撃大量殺戮事件であるが、これについては事件後の記事である程度管見を述べてあるので、ここでは、諸事情からすぐにレスポンスできなかったものをいくつか取り上げて回顧したい。 一つ目は、沖縄における警備警察官による「土人」…
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差別王、米大統領へ!

差別王トランプが、ついに公民権法半世紀余りの歴史ある国の大統領になってしまった。世界の差別主義者たちは、欣喜雀躍していることだろう。かかる絶望的事態は、当ブログでは昨年12月の拙稿で予測し、こう述べていた。 無視されず、反響があることに気をよくして、まだまだ続くであろうトランプの差別的発話に逐一反応してしまうと、トランプ発話が繰り…
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怖がらない

7月の障碍者施設襲撃事件は障碍者やその家族に大きな衝撃というより恐怖を与えたようである。事件以来、外出に恐怖を感じたり、障碍児を連れていると人目が気になる、また同種施設ではセキュリティ強化、防犯訓練などの対応に追われるといった影響が出ているという。 社会に恐怖を与えることで自己の思想信条を社会に知らしめ、その浸透を企てることがテロ…
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人間の定義

障碍者施設襲撃事件からひと月。この間、五輪一色報道という恒例の悪習慣がはさまったため、事件に関する報道はすっかり消え、早くも忘れられようとしている。だが、事件が社会に、さらにはひとりひとりに突きつけた問いは不変である。その問いとは、人間の定義、すなわち人間とは何かである。 事件の犯人は、襲撃に際して、障碍者の障碍の程度を職員に聞き…
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出生前診断をめぐって(下)

昨年末、予告しておきながら保留していた出生前診断をめぐる問題について、改めて論及してみたい。前回これを取り上げたのは、ある県の教育委員が県の予算や家族の負担を理由に、出生前診断を奨励すべきかのような発言をしたことに衝撃を受けてのことであった。 一方、今回、改めてこの問題を取り上げるのは、ほかでもない先般発生した障碍者施設襲撃・大量…
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戦慄の障碍者施設襲撃事件

26日、相模原市で発生した知的障碍者施設襲撃事件は、死者数では戦後最悪の大量殺人事件と指摘されているが、問題は数ではない。障碍者だけを狙った殺戮という質の点でも、(おそらくは)世界史上初の最悪事件ではないだろうか。 報道によれば、犯人は「障碍者は安楽死させるべき」などといったナチスばりの差別的な確信に基づいて殺戮に及んだとされてい…
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「差別する自由」論批判

最高裁が同性婚を憲法上の権利と認めたアメリカの一部州で、結婚以外では同性愛者を差別することを合法化する対抗的差別法のような法律を制定する動きが出てきている。例えば、ミシシッピ州では州内事業者がLGBTへのサービス提供を拒否することが合法化された。 また、問題の所在は異なるが、ノースカロライナ州でもトランスジェンダーの人々が学校など…
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続・「合理的配慮」への危惧

熊本・大分地震では、まさに今月施行されたばかりの障碍者差別解消法がいきなり災害時の障碍者対応という難題に直面したことは不運とも言えるが、実際のところ、新法は災害対応の現場で生かされたとは言えなかったようだ。 例えば、4月26日の時事通信は、自閉症など発達障碍を持つ子供やその家族の多くが、トラブルを恐れて避難所に入れず、車や自宅での…
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